Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

経営・ビジネス

清水 義次 『リノベーションまちづくり 不動産事業で街を再生する方法』

「都市再生プロデューサー」として現代版家守によるまちづくりに取り組んでいる清水氏が、リノベーションまちづくりの方法を豊富な具体例をもとに紹介する本。 「リノベーションまちづくり」は、遊休化した建物や公共施設、地域の人材をといった潜在資源を活…

佐藤 智恵 『世界最高MBAの授業』

世界トップのビジネススクールで教えられている授業の内容を、各スクール卒業生の日本人が振り返るダイジェスト形式で紹介する本。 本書によれば、ビジネススクールのカリキュラムは、ハードスキル(会計や財務等の専門知識)、ソフトスキル(リーダーシップ…

シルビア・レーケン 『内向型人間のための人生戦略大全』

ドイツのコミュニケションコーチ・セミナー講師のレーケン氏が、「内向型人間」が生活や仕事をうまく乗り切って行くための実践的な方法を紹介する本。 レーケン氏は「内向的人間」を、他人との接触からエネルギーを得る外向型人間とは対照的に、他人と接触す…

ムーギー・キム 『世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた』

投資銀行、コンサル、資産運用会社、プライベート・エクイティと多様な職種を経験したキム氏が、世界のエリートの働き方の極意をまとめた本。 東洋経済オンラインの人気コラム「グローバルエリートは見た!の書籍化。2013年末をもって連載は終わってしまった…

落合 博満 『采配』

落合・中日元監督が、2004年から8年間にわたり中日ドラゴンズを率いた経験をもとに、自己啓発や組織論、リーダーのあり方について自らの考えを綴った本。 同様のテーマを扱った本は多々あれど、8年間で4度のリーグ優勝を成し遂げた同監督の言は説得力に満…

藤井 清孝 『グローバル・マインド 超一流の思考原理』

マッキンゼーと投資銀行を経て、SAPやルイ・ヴィトンの日本法人社長を務めた藤井氏が、日本人にグローバルマインドへの転換を解いた本。 全体を貫くメッセージは、日本人が陥りがちな「正解への呪縛」を捨て、異なる文化や価値観と交わり、リスクをとってチ…

西堀 榮三郎 『技士道十五ヶ条 ものづくりを極める術』

多彩な経歴で知られた研究者・技術者・登山家の、西堀氏による技術論・経営論。 恥ずかしながら本書を読むまで、西堀氏が日本における品質管理手法の第一人者だとはついぞ知らなかった。分業と監督に重点を置くアメリカ流のテーラー・システムは労働者を「物…

ウォルター・アイザックソン 『スティーブ・ジョブズ』

アップル社創業者で前CEO、スティーブ・ジョブズ氏を描いた伝記。著者はアインシュタインやキッシンジャーの伝記で知られるアイザックソン氏。 本書は、ジョブズ氏の生涯を、同氏からの依頼の下、本人を含む100人以上を超える関係者への聞き取りを通じて、内…

照屋 華子、岡田 恵子 『ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル』

マッキンゼー社でエディティングに携わる照屋氏、岡田氏が、論理的なコミュニケーションの手法についてまとめた本。重版に重版を重ね、この分野では半ば古典の域に達している。 実はこの本、学生時代に一度読んだのだが、豊富な具体例で示される各業界の組織…

エド・ブラドー 『交渉のブートキャンプ 12回特訓プログラム』

米国のビジネス界で長く実務や経営に携わり、その経験を元に、「交渉術のコーチ」としてマイクロソフトやGS、IBM、国防総省など1000社以上を対象にセミナーを開催してきたブラドー氏によるノウハウ本。 一時はやった「ブートキャンプ」を引いた一見奇抜なタ…

ピーター・F・ドラッカー 『プロフェッショナルの条件 いかに成果をあげ、成長するか』

個人の自己啓発に関するドラッカーの論文や著作の妙訳を集めた自選集。同様のシリーズでマネジメントと社会についての著作を選んだものがある。巷の書店に自己啓発本は数あれど、そのほとんどはドラッカーが本書で述べたことの焼き直しと言っていい。社会に…

柳井 正 『成功は一日で捨て去れ』

飛ぶ鳥を落とす勢いで海外にも出店攻勢をかけるファーストリテイリング社の会長兼社長・柳井氏による自身の経営哲学をまとめた本。 日本のアパレル小売業の常識を覆したといっていい同社の創業者の言には学ぶべきところが多い。本書の目次を読むだけで、同士…

藤原 和博 『自分「プレゼン」術』

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします! 諸般の事情で昨年12月からフランスに住んでおり 笑、今年はフランス絡みの投稿が増えるかもしれません。 さて、この本も学生時代の本棚を整理していて出てきたもの。元リクルート・杉並…

斉藤 里恵 『筆談ホステス』

1歳で聴力を失いながら、筆談を駆使して銀座のホステスとして活躍する斉藤氏の自伝+コミュニケーション術。 (あまり一般化しすぎるのも良くないと思うが、)視覚や聴覚を失い特定の分野に才を発揮する方は多いと聞くが、斉藤氏もその一人のような気がする…

川井 かおる 『知識は捨てる!』

民間企業を経て郵政大学校の教官を務めた川井氏が、情報過多、知識過多の現代における生き方を提案する。 「『情報断食』がすべてのひとに、社会のあらゆる場面に、求められるのです」という帯のメッセージにひかれて購入。川井氏の言う「『無言の日』を設定…

岡田 尊司 『アスペルガー症候群』

急速に認知されつつあるアスペルガー症候群の症状、要因、対処方法について体系的に解説した新書。著者は精神科医の岡田氏。 特定のこだわりを持ち、対人関係は不器用、というアスペルガー症候群の症状については、ビル・ゲイツやアインシュタインらの例を挙…

ポール・R・シーリィ 『あなたもいままでの10倍速く本が読める 常識を覆す速読術「フォトリーディング」』

今流行りの「フォトリーディング」手法の解説本。1行ずつ読んでいくのではなく、見開きのページを眼でスキャンしていくフォトリーディングは、「本を読む」という作業の常識を覆してくれる。自分も公式セミナー(http://www.lskk.jp/kouza/photo/1.html )を…

山崎 将志 『残念な人の思考法』

本屋の店頭で見かけた面白そうな新書。自分ではうまくやったつもりが全然うまくいかなかった仕事が最近続いていたこともあり(まさに「残念な人」状態 笑)、そのまま購入。 アクセンチュアから独立した経営コンサルタントの山崎氏が、がんばって仕事をして…

竹内 一郎 『人は見た目が9割』

本棚に眠っていたのを何気なく手にとってみた5年前のベストセラー。社会人になって改めて読んでみると、みごとコミュニケーションの本質を突いていることが分かる。 米マレービアン博士の研究によれば、人が他人から受け取る情報の割合は「顔の表情:55%、…

ピーター・F・ドラッカー 『知の巨人 ドラッカー自伝』

学生時代の2005年2月、日経「私の履歴書」欄を読むのを毎日楽しみにしていたのを、今でも覚えている。米国・日本はもちろん世界中の経営者に影響を与え続けた「知の巨人」ドラッカー。その波乱万丈の人生は、よく同欄に掲載される国内の経営者の自伝とは趣が…

岩崎 夏海 『もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

いよいよ50万部を超えたらしい今年上半期のベストセラー「もしドラ」。あまりの評判に、書店でついつい手を取ってしまった。 とある事情で高校野球のマネージャーを務めることになった主人公・みなみが、ドラッカーの『マネジメント』を片手に、野球部の「経…

池田 千恵 『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』

これも本屋のビジネス本コーナーでぱっと目に入った本。やっぱり本のタイトル・装丁は大事 笑。 「早起きが大事」と言っている本は数あれど、「4時に起きるべし」とまで言っている本はなかなかない。確かに、その時間に起きられれば、出社までたっぷり自分の…

和田 裕美 『人づき合いのレッスン 自分と相手を受け入れる方法』

本屋のビジネス書コーナー、いつもさーっとタイトルを目通ししただけで通り過ぎてしまうのだが、なぜかこの本はぱっと目に入った。グリーン基調のほんわかした装丁もさることながら、そのとき自分がまさに「人付き合い」で悩んでいたからだと思う 笑。 この…

根本 橘夫 『人と接するのがつらい 人間関係の自我心理学』

人間好不調の波はあるもので、自分も「人と接するのがつらい」ときがたまにある。昨年そんな時期に書店で見かけて手にとったのがこの本。なぜ人と接するのがつらいのか、人と楽に接するためにはどうすれば良いのか、心理学の知見とカウンセラーとしての経験…

池上 彰 『わかりやすく<伝える>技術』

①本の紹介 「NHKこどもニュース」のキャスターで知られた池上氏によるプレゼン技術向上のためのノウハウ本。 ②印象に残ったパート 聞き手に「地図」を与えることがもっとも重要、と池上氏。新聞やTVニュースでいうところの「リード」。「こういうことがあ…

堤 清二、三浦 展 『無印ニッポン 20世紀消費社会の終焉』

①本の紹介 セゾングループの経営で知られる実業家・堤清二氏とマーケティングアナリストの三浦氏(かつてセゾングループに所属)による、消費の未来や日本の将来についての対談集。 ②印象的に残ったパート 三浦氏は「堤清二最大の功績である『無印良品』のコ…

本田 直之 『レバレッジ時間術』

経営コンサルタント・本田氏による「レバレッジ」シリーズの時間編。同氏が冒頭で述べているとおり、全ての資源のなかで一番重要なものは「時間」に他ならない。その時間をいかに「消費」から「投資」に変えるか、心構え・ノウハウを述べた本。 2007年に購入…

堀田 力 『堀田力の「おごるな上司!」人事と組織の管理学』

もと法務省大臣官房人事課長、官房長などを歴任した弁護士・堀田氏による企業・官庁の管理職向けの警句集。発行は1994年だが、内容はまったく古びていない。いつの世も上司にとっての部下マネジメントは悩ましい課題であることを、教えてくれる本。 1.「作…

高井 伸夫 『3分以内に話はまとめなさい できる人と思われるために』

弁護士の高井氏によるコミュニケーションと話術についての本。タイトルが有名。新書判になっていたのを会社の同期から借りて読んでみました。 1.「最初の3分は、あとの1時間に勝る」 このメッセージは正しいと思う。この本の最初の挿話「10分で社長に営業…

太田 あや 『東大生のノートはかならず美しい』

東大生の「ノート術」を写真たっぷりに紹介するハウツー本。年末年始に実家に帰ったときにひっそりと部屋の隅に置いてあったのを読んでみました。受験生がメインターゲットのはずですが、日々仕事に追われる社会人にとっても「効率的にノートを取る」ための…