2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
開発援助の専門家として林業やコミュニティ開発に携わる野田氏が、フィールドで働く開発ワーカーとしての心構えをまとめた本。 冒頭で、途上国における開発ワーカーの特徴として、①異なった社会背景の中に入る、②圧倒的な力を持つ、③他人の変化を望んでいる…
ジャーナリストの大原氏が、「余っている食べ物を、困っている人に」届けるフードバンクの試みについて、米国・日本での取材をもとに紹介する本。 製造や流通の過程で一般小売店には卸せないと判断された食品(中身は問題ないが、梱包していた段ボールの一部…
世界の珍妙な国・地域を紹介するウェブサイト「世界飛び地領土研究会」で知られるジャーナリストの吉田氏が、世界の珍妙な国・地域を紹介する本。 本書では、バチカン市国やナウルといった小国から、アトス山やソマリランドといった常識では判断しづない地域…
ハーバード大学の歴史学教授・ファーガソン氏が、金融制度の発達の歴史を、種の進化になぞらえて解説した本。 本書は、信用制度(通貨と信用)、債券市場、株式市場、保険、不動産市場、国債金融市場から成る6章から成っている。それぞれの金融制度がどのよ…
理論物理学者のインフェルト氏が、激動期のフランスで僅か20歳で命を散らした革命家にして、「ガロア理論」で知られる天才数学者、エヴァリスト・ガロアの生涯を描いた伝記。 伝記とはいえ、本人にまつわる記録が限られていることもあって、インフェルト氏が…
投資銀行、コンサル、資産運用会社、プライベート・エクイティと多様な職種を経験したキム氏が、世界のエリートの働き方の極意をまとめた本。 東洋経済オンラインの人気コラム「グローバルエリートは見た!の書籍化。2013年末をもって連載は終わってしまった…
かつてリン鉱石輸出によって栄えながら、その枯渇と放漫な財政運営によって破綻した南太平洋の島国・ナウルの歴史を描いたノンフィクション。 ナウルに初めて外国人がやってきたのは1798年。1896年にリン鉱石が見つかり、イギリス・ドイツ資本によって1907年…
英「The Economist」誌の編集者たちが、人口、経済、技術、科学といったそれぞれの担当分野について2050年の世界を予測する本。 この手の予測本はかなりの数が発行されていて普段は手にも取らないのだが、同誌のクオリティを知る読者の一人としてついつい購…
大阪府立大学教授(当時)の中尾氏が、世界の主な作物品種の起源とその栽培、加工や食法についてコンパクトに概説した新書。 農耕文化というと、農地制度や農耕儀礼など多くの要素を包含するが、本書は「種から胃の中まで」、純粋に作物と農業に関連する部分…