Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

本田 直之 『レバレッジ時間術』

経営コンサルタント・本田氏による「レバレッジ」シリーズの時間編。同氏が冒頭で述べているとおり、全ての資源のなかで一番重要なものは「時間」に他ならない。その時間をいかに「消費」から「投資」に変えるか、心構え・ノウハウを述べた本。 2007年に購入…

森村 泰昌 『超・美術鑑賞術/お金をめぐる芸術の話』

セルフ・ポートレイトで知られる美術家・森村氏の近著。もともとNHK『人間講座』のテキストとして書かれた『超・美術鑑賞術』と、2008年2月に森美術館で行った講演会の内容をまとめた『お金をめぐる芸術の話』の二編から成る。 特に面白かったのは前者の『超…

ヤン・ソギル 『闇の子供たち』

タイを舞台に幼児売春や臓器売買の実態を描くフィクション。本作を原作とする映画が2008年9月のバンコク国際映画祭での上映を中止されるなど、その衝撃的な内容が話題となった作品。 全編を通じて登場するタイ山岳地帯に住む少数民族の姉妹が、本作の主題を…

小野 節子 『女ひとり世界に翔ぶ 内側から見た世界銀行28年』

元・世界銀行シニアアドバイザーの小野氏が、自身の世界銀行での半生を自伝形式で振り返ったエッセイ。世界銀行という組織がどのような仕事を行っているのか、通常日本で暮らしているだけではなかなか見えてこない。博士号取得後に入行し、生え抜きの職員と…

浦沢 直樹 『20世紀少年/21世紀少年』

『MONSTER』や『PLUTO』で知られる浦沢氏が、自伝的要素も絡めつつ、1970年代に主人公の少年たちが作った「よげんの書」どおりに翻弄される世界と混乱に立ち向かう主人公たちを描いたサスペンス長編。『MONSTER』よりは現実性が薄れ、カリスマ宗教指導者「と…

浦沢 直樹 『MONSTER』

現代漫画界の巨匠・浦沢氏が世に放ったスリラー・サスペンス。西ドイツ・チェコなどを舞台に、かつて命を救った連続殺人鬼・ヨハンのルーツを、日本人の天才外科医・天馬が暴いていく様子を描いた長編。 雑誌掲載時にリアルタイムで読んでいたものの、今回再…

堀田 力 『堀田力の「おごるな上司!」人事と組織の管理学』

もと法務省大臣官房人事課長、官房長などを歴任した弁護士・堀田氏による企業・官庁の管理職向けの警句集。発行は1994年だが、内容はまったく古びていない。いつの世も上司にとっての部下マネジメントは悩ましい課題であることを、教えてくれる本。 1.「作…

帚木 蓬生 『アフリカの瞳』

職場の異動でドタバタし、ずいぶん長いことご無沙汰してしまいました。読んだままこちらに記事をアップしていない本がたくさんあります・・・徐々に更新していきます。 さて、南アフリカ共和国のエイズ渦を題材に、日本人医師・作田が、政府が喧伝する国産抗…