Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ポール・ルセサバギナ 『ホテル・ルワンダの男』

映画「ホテル・ルワンダ」で有名な、ミル・コリン・ホテル(Hôtel des milles collines)のジェノサイド当時の支配人、ポール・ルセサバギナ氏が、ジェノサイド当時の当時の様子を綴った自叙伝。 映画の方は、わずか2時間ということもあり細部が端折られが…

キショール・マブバニ 『「アジア半球」が世界を動かす』

元シンガポール外交官で現リー・クアンユー公共政策大学院院長のマブバニ氏が、世界秩序における西欧の価値観への偏りに警鐘を鳴らし、非西欧(アジア)的視点を取り込むよう主張を展開する本。 マブバニ氏の問題意識は、現代の西欧諸国がもつ「世界人口の12…

渡邉 充 『天皇家の執事 侍従長の十年半』

1996年から2007年まで宮内庁で侍従長を務めた渡邉氏が、現在の今上天皇・皇后両陛下の公務や生活、人となりについて、多くのエピソードを交えて紹介する本。 本書冒頭で紹介される、平成10年の天皇誕生日に際しての天皇陛下発言:「この(日本国憲法の)規定…

野村 進 『千年、働いてきました 老舗企業大国ニッポン』

なぜ日本には数百年も続く老舗企業が多いのか、ジャーナリスト/拓殖大学教授の野村氏が、多くの国内老舗企業経営者へのインタビューを交えつつ、その実相を紹介する本。 日本は他国と比べ、いわゆる「老舗企業」の数が多いとされる。本書によれば、573年に…

藤井 清孝 『グローバル・マインド 超一流の思考原理』

マッキンゼーと投資銀行を経て、SAPやルイ・ヴィトンの日本法人社長を務めた藤井氏が、日本人にグローバルマインドへの転換を解いた本。 全体を貫くメッセージは、日本人が陥りがちな「正解への呪縛」を捨て、異なる文化や価値観と交わり、リスクをとってチ…

ヤマザキ マリ 『テルマエ・ロマエ』

漫画家・ヤマザキ氏が、現代日本にタイムスリップしてしまった古代ローマ帝国の浴場技師・ルシウスの活躍を描くコメディー漫画。飛行機の中で観た映画版がけっこう面白かったので、原本も買って読んでみた。 ローマの伝統と誇りを何より大切にするお固い技師…