2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧
新自由主義への批判で知られる経済学者・金子先生と高端先生、そして地域の問題を取材し続けてきた気鋭のジャーナリストたちによるルポルタージュ8編。なんとも刺激的なタイトル。 地域格差、所得格差の問題が言われて久しいが、実際に地方の現場で何が起き…
最近、吉村文学に文字通りはまっています。明治~昭和期の想像を絶する男達の生き様に、時間を忘れて一気に読み進んでしまいます。 この本は、昭和11年~15年の黒部第三発電所建設のための難工事を題材にしたフィクションです。当時の富山で一般人の立ち入り…
TIME誌とAmazonで2007年ベストノンフィクションに選ばれた、「人類が感染症等によって突然絶滅したと仮定し、人類が消えた世界をシミュレーション」する環境読本。 作者は、コロンビアの「地球最大規模のエコ実験」と呼ばれるコロンビアの自給自足集落「ガビ…
仕事がら、経済・財政・金融の勉強を続けているのですが、先日なにげに本屋でさっと手に取ったこの新書。読みやすい! 著者があとがきで記すように、「最新の主要な経済データの読み方を解説しながら、『失われた15年』以後の日本経済の全体像を描くことを試…
先週末に北海道のドライブ中に、とある道の駅で見かけた「網走監獄」のパンフレット。結局網走には行かなかったのですが、東京に戻ってきた後に読んだのがこの小説。読み始めると止まらず、一気に最後まで読み進んでしまいました。 「昭和の脱獄王」と呼ばれ…
東大で数学を専攻、プリンストン大学で金融政策を学び、財務省理財局では財投(財政投融資)改革に取り組んだ異色の元キャリア官僚、高橋さんの自伝形式のエッセイ。 同氏は竹中慶大教授と親しかったことから、同教授が小泉内閣に入閣した際に経済財政諮問会…
あまりにも有名なキューバ革命の英雄、チェ・ゲバラ。彼が死の2年前、たった1年弱アフリカの奥地で戦線に参加していたことをご存知でしょうか。 自分もうっすらと知ってはいたのですが、会社の先輩に最近教えられるまで、彼が滞在したアフリカの奥地がコンゴ…
ギスギスした、不機嫌な職場-上司や同僚とのコミュニケーションが希薄で、どこかよそよそしい。社員がそれぞれの職務だけに専念し、忙しそうな人に声をかけることができない。「タコツボ」化してしまった現代の職場の「なぜ?」と「どうすれば良いのか?」…
井上靖の小説を最近読み始めました。 今回読んだ『蒼き狼』。冗長な情景や心理描写はなく、主人公であるチンギス・ハーンの行動と思考の変遷を淡々と並べる構成。小気味よいテンポで、13世紀のモンゴル高原が生んだ世紀の英雄/征服者の生涯を描きます。 ま…
あまりにも有名なシリーズの最終巻。ようやく読み終えました。半年前に半分くらい読んでほったらかしにしていたのを、週末二日酔いでごろごろしている間に一気に読了。率直な感想↓ 1.登場人物死にすぎ。 2.エピローグのハリーの子供のネーミングが絶妙。…