Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

落合 博満 『采配』

落合・中日元監督が、2004年から8年間にわたり中日ドラゴンズを率いた経験をもとに、自己啓発や組織論、リーダーのあり方について自らの考えを綴った本。 同様のテーマを扱った本は多々あれど、8年間で4度のリーグ優勝を成し遂げた同監督の言は説得力に満…

M・バーロウ、T・クラーク 『「水」戦争の世紀』

カナダの環境活動家が、世界の水問題の現状と水道事業民営化の課題についてまとめた本。日本語番は、原著を新書形式に妙訳したものだが、この分野の概要を知る上で最低限のデータや事実が網羅されている。 著者らは、「水はニーズではなく人権」と言い切る。…

中村 靖彦 『ウォーター・ビジネス』

元NHK記者の中村氏が、水分野における国内外の民間部門の動向を取材したルポルタージュ。 筆者自身も述べているようにこの業界の雄である多くの多国籍企業への取材が困難だったことも関連していると思うが、この分野を総ざらいする上では、本書の情報量はや…

橋下 徹、堺屋 太一 『体制維新 大阪都』

現大阪市長・日本維新の党代表代行の橋本氏が自身の大阪都構想についてその概要と意義を説明した本。堺屋氏も対談形式で補足を加えている。 日本を数年留守にしていることもあって、正直なところ大阪都構想がどういうものか不勉強だったが、本書を読んですっ…

大津 司郎 『アフリカンブラッドレアメタル 94年ルワンダ虐殺から現在へと続く「虐殺の道」』

ジャーナリストの大津氏が、自らの取材体験をもとに、各国によるコンゴの地下資源の争奪という視点からルワンダのジェノサイドから現在に至るコンゴ紛争までの道のりを追った本。 1994年から現在に至るまでこの地域で600万人以上が犠牲になったと言われるが…