Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

米原 万理 『ロシアは今日も荒れ模様』

伝説的な日露通訳でエッセイストの米原氏による、ロシアとロシア人をユーモアたっぷりに描いたエッセイ集。 寝ても覚めてもウォッカに飲まれる悲しいロシア男たちの実態、ゴルバチョフやエリツィンといった指導者たちの素顔、通訳時代の実話から説くロシア人…

小西 慶三 『イチローの流儀』

イチローという選手は現役ながら既に伝説の存在となりつつある。MLB10年連続200本安打を達成した打撃、同じく10年連続ゴールドクラブ賞の堅守、「レーザービーム」とも称される強肩、加えて走塁・盗塁でも高いパフォーマンスを見せる。 本書は、共同通信者の…

高野 秀行 『ワセダ三畳青春記』

前項で紹介した高野氏が学生時代から11年間暮らした早稲田のアパート暮らしを綴ったエッセイ。 と書くとどうってことないように聞こえてしまうが、これが抱腹絶倒のエピソード満載でとても面白い。舞台は家賃1万2千円、三畳一間のアパート「野々村荘」。大学…

高野 秀行 『放っておいても明日は来る 就職しないで生きる9つの方法』

『幻獣ムベンベを追え』等で知られるライター・高野氏が主宰した上智大学の講義「東南アジア文化論」の記録。なのだが、就職に悩む学生向けに「就活本」として今回新しく構成された。東南アジア文化について高野氏の知人がゲストとして講義するのだが、登場…

峯 陽一 編著 『南アフリカを知る60章』

前回紹介した平野氏の「南アフリカの衝撃(http://blogs.yahoo.co.jp/s061139/34077704.html )」はコンパクトに南アの経済・政治を知る上で有用だが、もう少し時間がある方には、社会や対外関係、文化についてもページが多く割かれた本書も薦めたい。発行も…

平野 克己 『南アフリカの衝撃』

恵まれた自然環境、植民地時代以来の優れた人材・技術の蓄積によって地域大国の座を揺るぎないものとしている南アフリカ。アパルトヘイトの混乱期を終え、グローバリゼーションの下で再び大きく羽ばたこうとしている同国の概要をコンパクトに知りたければ、…

平野 克己 『図説 アフリカ経済』

アジア経済研究所の平野氏によるアフリカ経済の概説。現在進行形のアフリカ経済を把握するうえでは同氏の近著『アフリカ問題 開発と援助の世界史http://blogs.yahoo.co.jp/s061139/30512505.html )』が詳しいが、豊富な図表を用いて1990年代までのアフリカ…

柳井 正 『成功は一日で捨て去れ』

飛ぶ鳥を落とす勢いで海外にも出店攻勢をかけるファーストリテイリング社の会長兼社長・柳井氏による自身の経営哲学をまとめた本。 日本のアパレル小売業の常識を覆したといっていい同社の創業者の言には学ぶべきところが多い。本書の目次を読むだけで、同士…

加藤 周一 『読書術』

評論家・作家である加藤氏が、1962年に高校生向けに記した『読書術』の改訂版。 当初高校生向けに書かれた本とはいえ、内容は大学生や社会人にも十分通じる。古典には「精読術」、一般の本には「速読術」、さらには本を読まない「読書術」や難解な本向けの「…

藤原 和博 『自分「プレゼン」術』

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします! 諸般の事情で昨年12月からフランスに住んでおり 笑、今年はフランス絡みの投稿が増えるかもしれません。 さて、この本も学生時代の本棚を整理していて出てきたもの。元リクルート・杉並…