Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

書評・ブックガイド

加藤 周一 『読書術』

評論家・作家である加藤氏が、1962年に高校生向けに記した『読書術』の改訂版。 当初高校生向けに書かれた本とはいえ、内容は大学生や社会人にも十分通じる。古典には「精読術」、一般の本には「速読術」、さらには本を読まない「読書術」や難解な本向けの「…

立花 隆、佐藤 優 『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』

昨年の「文藝春秋」誌上で、立花氏と佐藤氏が互いに「必読の教養書」100冊を披露し合うという企画があった。本のリストもさることながら、対談内容がとても面白く、雑誌にしては珍しくボーダーラインを引きながら読んだのを覚えている。その企画が本になった…

立花 隆 『ぼくはこんな本を読んできた 立花式読書論、読書術、書斎論』

①本の紹介 旺盛な執筆活動で知られる立花隆氏が、実践的読書のためのアドバイス、自らの書斎をめぐる話題、1992-95にかけての「週刊文春」誌上での書評、を1冊にまとめた。 ②印象に残ったパート 立花氏は、「古典よりも最新レポートの中に拡大集積する知の…

米原 万里 『打ちのめされるようなすごい本』

①本の紹介 2006年に惜しまれながら没したロシア語通訳・エッセイストの米原氏による最初で最後の書評録。同氏の広範なジャンルにわたる多読ぶりと、ストレートな書評の数々に思わず「打ちのめされる」本。 ②印象に残ったパート 本書で紹介されている本のうち…

佐高 信 『わたしを変えた百冊の本』

『日本官僚白書』などで知られる評論家・佐高氏が自身の読書遍歴についてつづった本。 佐高さんは大学卒業以来、毎年160冊のペースで本を読み続けていたらしい。1982年に『就職ジャーナル』誌で語られたところによると、「佐高の最大の武器は読書量である」…

文藝春秋 編 『東大教師が新入生にすすめる本』

本屋でパラ読みしている間につい手元に置きたくなって購入。東大で新入生のためのブックガイドとして1988年から雑誌『UP』に掲載されたアンケート結果を編集したもので、東大の教官から新入生に対してのアツいメッセージを随所に垣間見ることができます。 1…

新書マップ編集部編著 『3時間で読める!ビジネス新書900冊』

2004年にスタートしいまや1万冊以上の新書をカバーするWEBサイト「新書マップ」編集部による、ビジネスマン向けの新書ガイド。 前半で石油や地球温暖化といった「旬のテーマを理解するための新書」、後半で企業統治や経済学といった「ビジネスマンにとって重…