Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

堀之内 朗、武内 浩二 編著 『債券取引の知識』

債券取引の基礎知識について凝縮された日経文庫、第二版。第一版の著者である堀之内氏が「まえがき」で述べているように、ありそうでない「債券に関する簡単な入門書」になっています。 自分も債券市場関連の案件に仕事でかかわっているので、今さらながら基…

竹中 平蔵 『竹中式マトリクス勉強法』

いわずと知れた元大臣の慶応大教授・竹中氏による「勉強法」についての本。改めて氏の経歴を見ると、一橋⇒日本開銀⇒大蔵省⇒阪大⇒ハーバード⇒慶応⇒大臣⇒参院議員⇒慶応、と、やはりかなり「珍しいキャリア」を積まれていることが分かります。過去の自身の経済…

魚住 昭 『官僚とメディア』

『渡邉恒雄 メディアと権力』『野中広務 差別と権力』といった政治やメディアがらみのルポルタージュで知られるもと共同通信記者・魚住氏のベストセラー。 官僚による情報操作やメディアとの癒着についてはたびたび週刊誌等で話題になりますが、このようにま…

エドワード・W・サイード 『知識人とは何か』

『オリエンタリズム』で知られるパレスチナが生んだ比較文学教授にして中東問題における重要な発言者、E,W.サイードが1993年に行ったBBCリース講演の単行本化。 サイードならではの文学や文化比較、中東・米国の情勢や過去の思想化・哲学などの多様な事象に…

池本 修一ほか 編著 『グローバリゼーションと体制移行の経済学』

中東欧や中央アジア・コーカサスといった旧社会主義諸国の体制移行プロセスについて、グローバル化する世界経済とのかかわりのなかで実証的な分析をおこなった15名の移行経済学研究者の方々による論文集。 仕事がら体制移行国の経済発展やグローバリゼーショ…

ヘンリー・M・ロバート 『Robert's Rules of Order Newly Revised』

最近トーストマスターズクラブ(英語スピーチクラブ、世界中に支部がある)に参加し始めたのですが、自分が所属する支部のボスがスピーチのテーマとして取り上げていた本で、興味を引かれたのでそのままお借りしてしまっています。 あまり聞き慣れない名前の…

最上 敏樹 『いま平和とは-人権と人道をめぐる9話-』

国際法の権威・ICUの最上先生による2006年発刊の新書。2004年度「NHK人間講座」のテキストをもとに加筆修正した内容です。 国連安保体制、PKO、国際人道法、人道的介入、ジェノサイド、核。国際社会の安全保障と平和、人権についてのさまざまなトピックが、…

ロバート・ゲスト 『アフリカ 苦悩する大陸』

だいぶご無沙汰してしまいましたが、徐々に再開。 英エコノミスト誌の元アフリカ担当編集長のゲスト氏によるアフリカの国々を描いたルポルタージュ。具体的で、包括的。この種の本としては傑出した本だと思います。 邦訳は300ページ強。ナイジェリア、ザンビ…

ジョエル・J・オロズ 『助成という仕事―社会変革におけるプログラム・オフィサーの役割』

アメリカ・ケロッグ財団のプログラムオフィサーを長く勤めたジョエル・オロズ氏が、助成事業に携わる財団のスタッフ、特にプログラムオフィサーのためのマニュアルとして書き下ろした本。 会社の先輩から借りて読了。 データは古いが、ビルゲイツ財団の資産…