Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

2017-01-01から1年間の記事一覧

高杉 良 『勇者たちの撤退 バンダルの塔』

1970年代にイランの石油化学プラント事業に賭けた、日本企業の男たちの戦いと葛藤を描いた小説。 小説ではあるが、関係者への取材をもとに事実にきわめて近い形で描かれており、高度成長期にイランへの投資事業に熱意を投じた登場人物たちの熱がそのまま伝わ…

清水 義次 『リノベーションまちづくり 不動産事業で街を再生する方法』

「都市再生プロデューサー」として現代版家守によるまちづくりに取り組んでいる清水氏が、リノベーションまちづくりの方法を豊富な具体例をもとに紹介する本。 「リノベーションまちづくり」は、遊休化した建物や公共施設、地域の人材をといった潜在資源を活…

マイケル・ルイス 『ライアーズ・ポーカー』

元ソロモン・ブラザーズの債券セールスマン・ルイス氏が、同銀行に勤務した経験とモーゲージ債の勃興を描いたノンフィクション。 ルイス氏の『世紀の空売り』があまりにも面白かったので、同氏の処女作である本書も手に取ってみた。かつて「ウォール街の帝王…

マイケル・ルイス 『世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち』

元投資銀行員のライター・ルイス氏が、サブプライムローンの破綻に賭けた男たちを描いたノンフィクション。 以前から評判を知っていたが読んでおらず、債券を勉強していた最近になって読んでみた。読み始めてすぐに、もっと早く読まなかったことを後悔。巻末…