2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧
①本の紹介 ドラマ・映画でも知られる東野氏の「ガリレオ」シリーズ、3冊目にして初の長編。直木賞受賞作。かつての友人である天才数学者・石神が仕掛けた完全犯罪の謎に、主人公の物理学者・湯川が挑む。 ②印象に残ったパート 石神が思いを寄せるアパートの…
①本の紹介 従属理論で知られる開発経済学者・西川氏が1990年代の開発経済学の変遷について論じた論文を12本集めた。 ②印象に残ったパート 第3章、従来の近代化論と内発的発展論の対抗関係を4点にまとめる。「(1)近代化論の根本に経済成長論という経済一元…
①本の紹介 構造主義→新古典派→新制度派ら新しいアプローチ、と開発経済学が戦後誕生間もないころから辿ってきた変遷を丁寧に追った解説書。 ②印象に残ったパート 2ページ目の図「開発経済学の変遷」、本書の概要がざっくりひとつの表にまとめられている。 14…
①本の紹介 1960年代、海外から「Notorious MITI」と揶揄された通産省を舞台に、異色の大物官僚・佐橋滋氏をモデルとした主人公「ミスター通産省」風越と、政策をめぐる政財界との争い、省内人事の攻防を描く。 ②印象に残ったパート 物語の冒頭で、主人公・風…
①本の紹介 米国ホラー界の奇才が、実在した事件をもとにつづるサスペンス小説。主人公ディヴィッドの隣のチャンドラー家に引き取られてきた少女メグが、チャンドラー親子によって虐待・死に追い込まれていくさまを、傍観者としての視点から精緻に綴っていく…
1.本の紹介 クルーグマンやロンボルグの翻訳で知られる山形氏の訳本に付された「訳者解説」を14冊分集めた本。山形氏の翻訳に対する姿勢や考え方が透けて見える。 2.印象的なパート 冒頭でいきなり山形節が炸裂する。「新聞雑誌で書評と称するものを書い…
①本の紹介 かつて週間誌売上最多記録(約650万部)を記録したマンガ雑誌・「少年ジャンプ」。その掲載作品を、戦後日本経済の移ろいと重ね合わせて論考する。著者は企業・経済動態コラムニストの三ツ谷氏。 ②印象的なパート 少年ジャンプが創刊以来採用し続…
①本の紹介 恋愛あり、コメディあり、自分探しあり、美大に通う5人の男女が織り成す群像劇。アニメも映画にもなった、押しも押されぬ2000年代の大ヒット・コミック。 ②印象に残ったパート 第6巻、真山がなかなか脱ぎ捨てられない「青春スーツ」。設計事務所の…
①本の紹介 「週刊少年サンデー」最長連載記録更新中、現代野球漫画の金字塔。悲劇のプロ野球選手を父親に持つ少年・茂野吾郎が、リトルや中学・高校、メジャーで活躍していく様子を描き出す。 ②印象に残ったパート 宿敵・ギブソンとの壮絶な投げ合いを終えて…
①本の紹介 1995年に惜しまれつつ没した名ノンフィクション作家・山際氏のデビュー作。野球ファンの中ではあまりにも有名な、1979年日本シリーズ最終戦の攻防を描いた「江夏の21球」(「Number」誌創刊号に掲載)を所収。 ②印象に残ったパート 本書には書名と…
①本の紹介 2006年に惜しまれながら没したロシア語通訳・エッセイストの米原氏による最初で最後の書評録。同氏の広範なジャンルにわたる多読ぶりと、ストレートな書評の数々に思わず「打ちのめされる」本。 ②印象に残ったパート 本書で紹介されている本のうち…
①本の紹介 ハーバードとオックスフォードで経済学を学んだ気鋭のエコノミスト・モヨ氏による開発論。政府にアカウンタビリティの欠如と腐敗をもたらず既存の開発援助は不要、債券発行やFDIを通じた内外の金融市場からの資金調達によって代替されるべき、…
1. 本の紹介 『図説アフリカ経済』等で知られるアジア経済研究所の平野氏による新刊。開発経済学、政治学の視点から、2009年現在のアフリカ問題の深層と、あるべき開発援助事業の姿について提言する。 2. 印象に残ったパート 第3章「アフリカ農業とリカード…
読んだままブログで紹介し切れていない本が100冊近くになってしまいました・・・どうしてもブログを書く時間がなかなか取れないのが悩みです。スピードアップを図るために、試行的に当面の間、①本の概要、②印象に残ったパート、③読後の感想、に絞って書い…