立花 隆、佐藤 優 『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』
昨年の「文藝春秋」誌上で、立花氏と佐藤氏が互いに「必読の教養書」100冊を披露し合うという企画があった。本のリストもさることながら、対談内容がとても面白く、雑誌にしては珍しくボーダーラインを引きながら読んだのを覚えている。その企画が本になった、というので購入。両氏が本屋で選んだ文庫・新書計200冊を加え、計400冊のブックリスト・批評集、そして濃密な対談集になっている。
立花氏、佐藤氏、いずれも人によってかなり評価に差がある論客だが、個人的には、いずれも日本社会に(良い意味で)大きなインパクトを与えた著作を著した巨人として尊敬しているし、いまも現役で文章を書き続けるエネルギー・勉強量には素直に頭が下がる。そんな両氏が推薦するブックリスト。個人的にはそれだけで価値がある。とくに重要なのは、「文藝春秋」誌に掲載された箇所である第1章。
立花氏、佐藤氏、いずれも人によってかなり評価に差がある論客だが、個人的には、いずれも日本社会に(良い意味で)大きなインパクトを与えた著作を著した巨人として尊敬しているし、いまも現役で文章を書き続けるエネルギー・勉強量には素直に頭が下がる。そんな両氏が推薦するブックリスト。個人的にはそれだけで価値がある。とくに重要なのは、「文藝春秋」誌に掲載された箇所である第1章。
両氏による「教養」の定義も面白い。立花氏は、「人間活動を含むこの世界の全体像についての幅の広い知識」「現代社会を支えている諸理念の総体」「知っていないと恥ずかしい知識の総体」、という。いっぽう佐藤氏は、「マルクス主義やキリスト教という思想という劇薬を解毒するための力」「(思想による)弾圧に屈しない力」、と少し実利的なニュアンスを込める。いずれも間違ってはいまい。自分についていえば、「人間とは何か、世界とは何か、考えぬいていくために必要な力」。あくまで人間と世界に対する純粋な知的好奇心が、いまの読書量に結びついていると思う。
例によって、備忘録がてら、読んだことのある本・読んでみたい本を以下列記しておきます。
読んだことのある本:
アルバーツ『細胞の分子生物学』
ランズマン『ショアー』
インフェルト『ガロアの生涯』
ウェーバー『職業としての政治』
柄谷『世界共和国へ』
ゴルバチョフ『ゴルバチョフ回想録』
マルクス『資本論』
ドストエフスキィ『カラマーゾフの兄弟』
遠藤『沈黙』
塩野『ローマ人の物語』
藤原『国家の品格』
筆坂『日本共産党』
湯浅『反貧困』
竹内『教養主義の没落』
米原『打ちのめされるようなすごい本』
戸部ほか『失敗の本質』
アルバーツ『細胞の分子生物学』
ランズマン『ショアー』
インフェルト『ガロアの生涯』
ウェーバー『職業としての政治』
柄谷『世界共和国へ』
ゴルバチョフ『ゴルバチョフ回想録』
マルクス『資本論』
ドストエフスキィ『カラマーゾフの兄弟』
遠藤『沈黙』
塩野『ローマ人の物語』
藤原『国家の品格』
筆坂『日本共産党』
湯浅『反貧困』
竹内『教養主義の没落』
米原『打ちのめされるようなすごい本』
戸部ほか『失敗の本質』
読んでみたい本(本当は第1章記載の200冊全てだが、とりあえず今アクセスできそうなものを中心に):
ドーキンス『神は妄想である』
クーン『科学革命の構造』
シルヴァー『人類最後のタブー』
ヒトラー『わが闘争』
ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』
ブッダ『悪魔との対話』
『ハディース』
ヘロドトス『歴史』
マクレーン『数学 その形式と機能』
デカルト『方法序説』
カント『永遠平和のために』
マキァヴェリ『君主論』
ロールズ『正義論』
コンラッド『闇の奥』
ヒックス『価値と資本』
ケインズ『一般理論』
魚住『野中広務 差別と権力』
三浦『塩狩峠』
井筒『イスラーム文化』
エリス『機関銃の社会史』
ワインバーグ『宇宙創成はじめの3分間』
竹内『超ひも理論とは何か』
ドーキンス『神は妄想である』
クーン『科学革命の構造』
シルヴァー『人類最後のタブー』
ヒトラー『わが闘争』
ハルバースタム『ベスト&ブライテスト』
ブッダ『悪魔との対話』
『ハディース』
ヘロドトス『歴史』
マクレーン『数学 その形式と機能』
デカルト『方法序説』
カント『永遠平和のために』
マキァヴェリ『君主論』
ロールズ『正義論』
コンラッド『闇の奥』
ヒックス『価値と資本』
ケインズ『一般理論』
魚住『野中広務 差別と権力』
三浦『塩狩峠』
井筒『イスラーム文化』
エリス『機関銃の社会史』
ワインバーグ『宇宙創成はじめの3分間』
竹内『超ひも理論とは何か』
(文春新書、2009年発行)