Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

J・K・ローリング 『Harry Potter and the Deathly Hallows』

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 あまりにも有名なシリーズの最終巻。ようやく読み終えました。半年前に半分くらい読んでほったらかしにしていたのを、週末二日酔いでごろごろしている間に一気に読了。率直な感想↓

1.登場人物死にすぎ。
2.エピローグのハリーの子供のネーミングが絶妙。
3.このシリーズの影の主役は間違いなくスネイプ。最終巻で明かされる彼の真実に涙。

 高3のときに第一巻、第二巻、第三巻を読んで以来、ついにこのシリーズも終了。感慨深い気分。最後の最後にすべての伏線を解消する展開は、さすがローリング、と思わされてしまいました。
 とりわけ、ラスト50ページで開かされるスネイプの真実-過去と意思-には、本当に思わず涙してしまいました。

 児童文学にしては、登場人物が死にすぎている感もありますが、それもこのシリーズのテーマである家族や親しい人への愛の強さ・尊さをより鮮明に浮かび上がらせるための伏線ではないかと思います。
 途中(本当に久しぶりに)泣きましたが、読み終えてなぜか晴れ晴れとした気持ちになりました。子どもも大人も、夢中になって楽しめる小説だと思います。

 すべてを細かく読んでいくととても時間を食いますが、第六巻で死んだダンブルドアや彼を殺したスネイプの真実、ハリーの奥さんの名前、不死鳥の騎士団の最後の戦いの結末Etc.が気になって仕方がない人は、ぜひ読んでください! 英語の勉強にもなります 笑

 第六巻までを読んでいない人は、やっぱり第一巻から地道に廉価版を読んでいくのがお勧めです。そのほうが最終巻での感動が倍になるはず!

          (イギリス版:Bloomsbury、2007年発行。日本語版:静山社、2008年7月発売予定)