Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

自然科学

レオポルト・インフェルト 『ガロアの生涯 神々の愛でし人』

理論物理学者のインフェルト氏が、激動期のフランスで僅か20歳で命を散らした革命家にして、「ガロア理論」で知られる天才数学者、エヴァリスト・ガロアの生涯を描いた伝記。 伝記とはいえ、本人にまつわる記録が限られていることもあって、インフェルト氏が…

マーシャ・ガッセン 『完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者』

100万ドルの賞金が掛けられた難問・ポアンカレ予想を解き世界中の注目を集めながら、フィールズ賞の受賞を拒否、世間との交流を断ったユダヤ人数学者・ペレルマン氏の半生を追ったルポルタージュ。同氏は一切メディアからの取材に応じずその素性は謎に包まれ…

スティーヴン・ホーキング 『ホーキング、未来を語る』

ブラックホールの特異点定理や蒸発理論で知られる理論物理学者・ホーキング氏による宇宙研究の解説書。ベストセラー『ホーキング、宇宙を語る』の続編にあたる。CGを利用した図表や平易な解説が多く、前著に比べても読みやすい。9年前に発行された本ではある…

谷口 義明 『カラー版 宇宙を読む』

天文学者の谷口氏が、天文学の超入門書として、天体や観測施設のカラー写真を添えて執筆したのが本書。主な天体についての基礎知識、天文学に欠かせないさまざまな電磁波、星や宇宙の歴史についての解説など、中高生でも十分理解できる平易な内容。豊富なカ…

村山 斉 『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎』

東大数物連携宇宙研究機構(http://www.ipmu.jp/ja )の機構長・村山氏による、素粒子物理学と宇宙研究の最先端を紹介する新書。好評というので買ってみたが、とにかく面白い。2010年に読んだ本の中で一番面白いかもしれない。 当方は高校で物理を習わなかっ…

和田 純夫 『一般教養としての物理学入門』

こないだNewton誌の量子論特集を読んでいて、ふと「そもそも物理学の全体像を知らないなあ」と思って手に取ったのがこの本。和田氏が東大教養学部の文科系学生向けに行っている講義に基づくものだけあって、ニュートン力学から相対性理論、場の量子論まで、…

サイモン・シン 『フェルマーの最終定理』

もとBBCの科学ジャーナリスト、サイモン・シンによる「フェルマーの最終定理」をめぐる、3世紀以上におよぶ数学者達の歩みと苦闘を描いたノンフィクション。 「新潮文庫の100冊フェア」に惹かれて購入した新潮文庫のうちの一冊。あまりの面白さに、寝るのも…