高井 伸夫 『3分以内に話はまとめなさい できる人と思われるために』
弁護士の高井氏によるコミュニケーションと話術についての本。タイトルが有名。新書判になっていたのを会社の同期から借りて読んでみました。
1.「最初の3分は、あとの1時間に勝る」
このメッセージは正しいと思う。この本の最初の挿話「10分で社長に営業しなければいけないとしたら・・・10分間必死に商品の説明をする営業マンよりも、最初の3分で相手の関心のあることや自慢に思っていることをぶつけて場を盛り上げ、『お時間のあるときに見ておいてください。きっと社長のお役に立ちますから』とパンフレットを置いていく営業マンが勝つ」も正しいと思う。
理由はいくらでも挙げられるが、「3分以内」を実行できる人は案外少ないのでは。しっかりした事前準備や相手の心をおもんばかる心配りがあってこそ。
理由はいくらでも挙げられるが、「3分以内」を実行できる人は案外少ないのでは。しっかりした事前準備や相手の心をおもんばかる心配りがあってこそ。
2.言葉や筋書きの「映像化」
この本をよんで一番「なるほど」と思わされたのは、「話をしていてしばしば言葉につまるのは、内容にもよりますが言葉に頼りすぎたときです。・・・頭の中に情景を描いて、それをスケッチするようなつもりで話せば、絵が心に映り、心が言葉となってほとばしり出てくるものです。結婚披露宴のスピーチなどは、こういう話し方をすると感動的なものになります」というくだり。「映像のすごいところは、一瞬にして全体を見通せることです」とも。
確かに、自分の経験のなかでうまくいったスピーチやプレゼンとそうでないものとを思い比べてみると、うまく頭の中に「映像化」されて落とし込まれている話題ほど、うまく話せたと思う。
確かに、自分の経験のなかでうまくいったスピーチやプレゼンとそうでないものとを思い比べてみると、うまく頭の中に「映像化」されて落とし込まれている話題ほど、うまく話せたと思う。
3.「褒める、頼る、期待する」で巻き込む!
これも「なるほど」と思わされたくだり。「褒める、頼る、期待する」、と韻を踏むように覚えてしまった。社員の組織への参加意識を高めるための方法として紹介されているが、他のいろんなシチュエーションにも応用可能。ポジティブで能動的なコミュニケーション、「やっぱり重要」と思わされる今日この頃 笑。
(かんき出版、2003年。新書判は2008年発行)
(かんき出版、2003年。新書判は2008年発行)