牛山 隆信 『もっと秘境駅へ行こう!』
前著でも、室蘭本線の張碓駅に冬山登山ばりのラッセルをしながら徒歩で到達するなど、訪問家ならぬ探検家ぶりを発揮していた牛山氏だが、本書でもその行動力をいかんなく発揮している。列車によるアクセスがなく(そもそもこの時点でおかしいが)、熊の出現におびえながら森のなかを歩き到達した、仙山線の八ツ森駅。マイナス20度アンダーの中、シュラフの中で半解凍のビールをすすりながら駅寝を敢行した、北海道ちほく高原鉄道の川上駅。
他にも、地上から40メートルに位置する地中駅で、待合室で駅員さんのホスピタリティに触れた、北陸本線の筒石駅。かつて石炭業で栄えたターミナル駅で、地元のおばさんから当時を偲ぶコメントを聞く、根室本線の尺別駅。独特のストーリーを感じさせる個性的な駅が、随所で紹介されている。かつて石炭業で栄えた北海道の町といえば、当方は以前、車で夕張を訪れたことがあり、その物悲しさに何とも言えない気分になったのを覚えている。それもあってか、本書で紹介された駅のなかで、とくに尺別駅については、実際に行ってみたいと思わされた。
他にも、地上から40メートルに位置する地中駅で、待合室で駅員さんのホスピタリティに触れた、北陸本線の筒石駅。かつて石炭業で栄えたターミナル駅で、地元のおばさんから当時を偲ぶコメントを聞く、根室本線の尺別駅。独特のストーリーを感じさせる個性的な駅が、随所で紹介されている。かつて石炭業で栄えた北海道の町といえば、当方は以前、車で夕張を訪れたことがあり、その物悲しさに何とも言えない気分になったのを覚えている。それもあってか、本書で紹介された駅のなかで、とくに尺別駅については、実際に行ってみたいと思わされた。
(2003年、小学館文庫)