Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

永井 隆 『人事と出世の方程式』

 
 産業界に詳しいジャーナリスト・永井さんによる新刊。揺れ動く近年の「企業の昇進人事」の様子を描くドキュメント。
 「日本企業の成果主義・終身雇用が崩れてからも、変わっていない人事システムがある。それは昇進昇格に関するシステムだ」、というパートに引かれて購入。
 

 印象に残ったパートを例によっていくつか↓
 
・出世とは、上司へのゴマすり、数字・成果、周りからの信頼、この三つで決まる。

・グローバル企業を中心に、人材登用における大きなパラダイムシフトが起きている。日本人男性のみならず、女性、外国人、様々な人物を引き上げる方式へ。

・出世する人とは、もともと持った素養が必要。素養は、10代までに形成されていく。

・三人の上司の人事考課がどうだったのか、というデータが人物をジャッジするうえで必要。三人から評価されることで、評価の客観性は高まる。

・「俺が、俺が」という突破力のあるタイプが、新規ビジネス立ち上げ役や現地法人社長として必要。


                               (2008年6月、日本経済新聞出版社


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