永井 隆 『人事と出世の方程式』
産業界に詳しいジャーナリスト・永井さんによる新刊。揺れ動く近年の「企業の昇進人事」の様子を描くドキュメント。
「日本企業の成果主義・終身雇用が崩れてからも、変わっていない人事システムがある。それは昇進昇格に関するシステムだ」、というパートに引かれて購入。
印象に残ったパートを例によっていくつか↓
・出世とは、上司へのゴマすり、数字・成果、周りからの信頼、この三つで決まる。
・出世とは、上司へのゴマすり、数字・成果、周りからの信頼、この三つで決まる。
・グローバル企業を中心に、人材登用における大きなパラダイムシフトが起きている。日本人男性のみならず、女性、外国人、様々な人物を引き上げる方式へ。
・出世する人とは、もともと持った素養が必要。素養は、10代までに形成されていく。
・三人の上司の人事考課がどうだったのか、というデータが人物をジャッジするうえで必要。三人から評価されることで、評価の客観性は高まる。
・「俺が、俺が」という突破力のあるタイプが、新規ビジネス立ち上げ役や現地法人社長として必要。
(2008年6月、日本経済新聞出版社)