Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

2010-10-02から1日間の記事一覧

E・H・カー 『危機の二十年 1919-1939』

外交官・歴史家のカー氏が1939年に世に問うた話題作、1981年版の邦訳。第二次大戦前の国際関係を題材としながらも、現代においてもなお、原著の副題にあるとおり国際関係論を学ぶ人々にとって欠かせない古典となっている。 「われわれは、健全な政治的思考の…

E・H・カー 『歴史とは何か』

外交官・歴史家のカー氏が1961年にケンブリッジ大学で行った講演録。 「歴史とは何か」という大きな問いに、冒頭から明確な答えが出されている:「歴史とは(事実の取捨選択を行う)歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽き…