Foomin Paradise (読書ブログ)

経済や歴史、フィクションを中心に読んでいます。500冊までもう少し。

尾田 栄一郎 『ONE PIECE』

 
 突然ですが、自分は漫画っ子です。小学生のときは漫画家になりたかったし、その夢も潰えた?今でもマンガは本当によく読みます。単なるストレス解消のときが多いですが 笑、日常では体験できないマンガの世界観に、想像力を刺激されるときも良くあります。

 『ワンピース』は、自分が中学生のときに1巻が発売されて以来、ずっと読み続けている数少ない本。最近もドラマ化やアニメ化にともなって一時的に話題になるマンガはたくさんありますが、「本当に面白い」と思わされ続けられるマンガは数少ないもの。国内累計販売数1億部をとっくの昔に超えた『ワンピース』は、もはや『ドラゴンボール』に匹敵する国民的マンガと呼んで良いでしょう。

 ルフィ率いる麦わら海賊団のグランドライン航海もいよいよ佳境。25巻前後から始まった「空島」編にあった多くの読者から指摘されていた中だるみ感は、40巻以降完全に解消され、いろんなところに伏線が張り巡らされつつも速いテンポで魅せていく『ワンピース』が帰ってきています。今月発売された49巻では、「スリラーバーク」の七武海ゲッコーモリアとの直接対決がスタート。もうひとりの七武海バーソロミューくまも登場し、事態は混迷を深めるばかり。節目となる次の50巻が待ち遠しい!

                                 (1996年~、集英社

 ちなみに自分のマンガランキング・ベスト3↓
1.井上 雄彦 『スラムダンク』 集英社 :バスケブームの火付け役。全国民必読。
2.手塚 治虫 『ブラックジャック』 秋田書店 :巨匠の名作。一話一話が深い。
3.かわぐちかいじ 『沈黙の艦隊』 講談社  :人類の理想がここに。


※2010年2月23日追記:
 50巻以降、『ワンピース』の面白さのレベルの上がりようは留まることを知らない。かつて、50巻を超えてさらに読者が増え人気が上がる漫画があっただろうか。50巻を超えてから、自身の持つ初版最多発行部数記録を大幅に更新する(57巻でついに300万部に到達)ことなど、誰が想像しただろうか。連載開始当時から張られた伏線が回収され、謎が明らかになり、週ごとに予想を覆す展開が怒涛のように押し寄せる。56巻での記述によれば、尾田氏は、担当編集者に「何もアイデアを出すな」と言い渡しているらしい。本当だとすると、この展開をすべて一人で練り上げ、紙に落としていることになる。このところの尾田氏は、まさに神が舞い降りているかのようである。いち読者としては、毎週の「ジャンプ」発売を、小学生のようにぐっとこらえて待ち呆けるしかないのだが、それがまた歯がゆい。
 「エースは実は○○の子どもだった」「マルコの能力は実は○○だった」「黒ひげの狙いは○○にあった」など。気になる方はぜひ3月4日発売予定の57巻を手にとってみてください。