ジャック・マイヨール 『イルカと、海に環る日』
映画『グラン・ブルー』のモデルとしてあまりにも有名なフリーダイビング界の巨人・マイヨール氏(http://www.jacques-mayol.net/index.html
)の自伝的エッセイ。同氏の潜水シーンを収めた貴重な写真も多数収録されている。
同氏は、潜水記録を次々に塗り替える中で、ヨガにヒントを得た独特の呼吸法を身につけていた。彼の言葉は精神的で、哲学的である:「自分の中に海を感じ、人間の中に海を感じ、そしてのその存在自体が宇宙とのバランスに調和しているのを考えてこそ、呼吸停止への道のりのほんの始まりなのだ。」
人は誰しも、水に浸かってふと安らいだり安心したりした経験を持っているのではないだろうか。ときには自らの存在と自然や世界との関係について思いをめぐらせたりもする。人間はもともと海で生まれた存在だから、と言ってしまえばそれまでだが、脳が理性的に理解できる範疇を超える何かが海にはある。当方もたまにマリンダイビングに行くが、自然と一体になれる無我の感覚は、何ともいえず心地良い。
訳者による詳細な解説や、簡単な素潜りマニュアルも本書の魅力。海とダイビングの深遠な世界に触れてみたい方にお勧めです。
)の自伝的エッセイ。同氏の潜水シーンを収めた貴重な写真も多数収録されている。
同氏は、潜水記録を次々に塗り替える中で、ヨガにヒントを得た独特の呼吸法を身につけていた。彼の言葉は精神的で、哲学的である:「自分の中に海を感じ、人間の中に海を感じ、そしてのその存在自体が宇宙とのバランスに調和しているのを考えてこそ、呼吸停止への道のりのほんの始まりなのだ。」
人は誰しも、水に浸かってふと安らいだり安心したりした経験を持っているのではないだろうか。ときには自らの存在と自然や世界との関係について思いをめぐらせたりもする。人間はもともと海で生まれた存在だから、と言ってしまえばそれまでだが、脳が理性的に理解できる範疇を超える何かが海にはある。当方もたまにマリンダイビングに行くが、自然と一体になれる無我の感覚は、何ともいえず心地良い。
訳者による詳細な解説や、簡単な素潜りマニュアルも本書の魅力。海とダイビングの深遠な世界に触れてみたい方にお勧めです。