アマドゥ・クルマ 『アラーの神にいわれはない ある西アフリカ少年兵の物語』
西アフリカを代表する作家・クルマ氏が、リベリアとシエラレオネの内戦を題材に、架空の少年兵・ビライマの従軍経験を通じて両国の惨劇の様子を語らせるフィクション。
終始スラング口調で読みにくいが、西アフリカの「語り」のリズムをある程度リアルに反映した結果なのだろう。原著は内戦中の2000年に発刊されており、作者の問題意識がうかがえる。ただ、ビライマによって語られる両国の内戦は、どこか違う世界の出来事のように聞こえてしまうところもあり、ノンフィクションであるぶんイシメール・ベアの「A long way gone(http://blogs.yahoo.co.jp/s061139/32093575.html
)」のほうが、より明確に西アフリカの内戦の悲劇を描き出していると思うが、どうだろうか。
訳者の真島氏による詳細な訳注・解題は一読の価値がある。
終始スラング口調で読みにくいが、西アフリカの「語り」のリズムをある程度リアルに反映した結果なのだろう。原著は内戦中の2000年に発刊されており、作者の問題意識がうかがえる。ただ、ビライマによって語られる両国の内戦は、どこか違う世界の出来事のように聞こえてしまうところもあり、ノンフィクションであるぶんイシメール・ベアの「A long way gone(http://blogs.yahoo.co.jp/s061139/32093575.html
)」のほうが、より明確に西アフリカの内戦の悲劇を描き出していると思うが、どうだろうか。
訳者の真島氏による詳細な訳注・解題は一読の価値がある。