横山 秀夫 『半落ち』
アルツハイマーの妻を手にかけた嘱託殺人の犯人、梶聡一郎。殺害方法や動機については「落ち」た
ものの、事件後に自首にいたるまでの空白の「2日間」が謎に包まれた「半落ち」のまま、刑務所行きが決まる。県警本部の担当警視、検察官、警察担当新聞記者、担当弁護士、裁判官、刑務官。6人の男達の目線を通して、梶聡一郎の「秘密」が明らかになっていく。
梶がなぜ自殺を思いとどまり、汚辱にまみれた「生」を選んだのか。答えは最後の10ページで明らかになります。あっけない結末。
あえてここには書きませんが 笑、個人的には少々物足りなさが残りました。
ものの、事件後に自首にいたるまでの空白の「2日間」が謎に包まれた「半落ち」のまま、刑務所行きが決まる。県警本部の担当警視、検察官、警察担当新聞記者、担当弁護士、裁判官、刑務官。6人の男達の目線を通して、梶聡一郎の「秘密」が明らかになっていく。
梶がなぜ自殺を思いとどまり、汚辱にまみれた「生」を選んだのか。答えは最後の10ページで明らかになります。あっけない結末。
あえてここには書きませんが 笑、個人的には少々物足りなさが残りました。
志木警視が梶の事件の一連の送検、公判を評して:
「事件というものは、被疑者がそれらし自白をして書類が整えば、警察も検察も裁判所もフリーパスで通過してしまう。まるでベルトコンベアーのようなものです。被疑者の内面がまったく見えなくてもそうなるということが恐ろしい。」
「事件というものは、被疑者がそれらし自白をして書類が整えば、警察も検察も裁判所もフリーパスで通過してしまう。まるでベルトコンベアーのようなものです。被疑者の内面がまったく見えなくてもそうなるということが恐ろしい。」