瀧井 宏臣 『農のある人生 ベランダ農園から定年帰農まで』
・「半農半X」とは何か?
⇒京都・綾部の農家、塩見直紀さんが提唱した生き方。屋久島に住む著作家・星川淳さんの「半農半著」という言葉に触発された。一日の時間の中で、農業に当てる時間+各々の好きな活動・個性を活かした仕事の時間(執筆・評論、趣味など、何でもOK)をつくり、社会に貢献していく。両者の配分比率は、各自のキャパシティに応じて決める。自身の農業による自給が基本。
この本の中では、半農半歌手、半農半陶、半農半デザイナー、といった方々の生き方が紹介されています。
⇒京都・綾部の農家、塩見直紀さんが提唱した生き方。屋久島に住む著作家・星川淳さんの「半農半著」という言葉に触発された。一日の時間の中で、農業に当てる時間+各々の好きな活動・個性を活かした仕事の時間(執筆・評論、趣味など、何でもOK)をつくり、社会に貢献していく。両者の配分比率は、各自のキャパシティに応じて決める。自身の農業による自給が基本。
この本の中では、半農半歌手、半農半陶、半農半デザイナー、といった方々の生き方が紹介されています。
・帰農は100%バラ色なのか?
⇒否。サラリーマンをしていた人がいきなり農業だけで全て生計を立てようとするのは無理。定年帰農の場合、「定年+年間100万円」が良いところ。具体的なハードルとしては、①技術習得や販売ルート確保のための時間、②資金:最低1000万円が就農のための目安、③まともな農地の取得・地元生活文化への溶け込み、④住居、⑤家族の同意、など。人づきあいや借金を悩みに自殺してしまうケースもある。
⇒否。サラリーマンをしていた人がいきなり農業だけで全て生計を立てようとするのは無理。定年帰農の場合、「定年+年間100万円」が良いところ。具体的なハードルとしては、①技術習得や販売ルート確保のための時間、②資金:最低1000万円が就農のための目安、③まともな農地の取得・地元生活文化への溶け込み、④住居、⑤家族の同意、など。人づきあいや借金を悩みに自殺してしまうケースもある。
最近、「食と農」が気になっている自分としては、良い入門書になりました。いつか農業で生計を立てるのも一案かもしれない、と思い始めている今日この頃です。
(中公新書、2007年6月発行)