細谷 功 『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』

　現在ベストセラーになっている経営コンサルタント・細谷さんによる「地頭力」についての本。
　情報過多の時代にあって、そもそも「地頭で考える力」の大切さが相対的に増してきていることを、誰しもが感じているのだと思います。
　よくまとまっており、スキル本としてはかなりおススメの部類に入ると思います。

１．「地頭力」とは何か？
⇒①全体的から、②簡単に、③結論から、物事を考える力。知識／記憶力、コミュニケーション力とともに社会人にとって必要なスキル。

２．どうやって地頭力を鍛えるのか？
⇒「フェルミ推定」を使って鍛える。

３．フェルミ推定とは何か？
⇒ある特定の問題を、①アプローチ設定、②モデル分解、③計算実行、④現実性検証、のプロセスを使って解いていくプロセス。
たとえば、コンサルティング会社の入試問題でよく聞かれるような以下の問題：
「日本全国に電柱は何本あるか？」
この問題を、日本の面積は３８万キロ平方メートルで、都市・面積比はどれくらいで、だいたい１平方キロメートルあたり何本で、というようにモデル分解と計算を繰り返して解いていく。

４．他のキーワードは？
⇒「合理的に考えて感情的に動く」「エレベータテスト」

　自分も日々、会社のルールと前例主義に縛られつつあるのを感じていますが　苦笑、ぜひぜひ
全体から、
簡単に、
結論から、
　考えていくことを地道にやっていきたいと思います。
　理論は分かった、あとは実践あるのみ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2007年、東洋経済新報社）