山田 真哉 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか？ 身近な疑問からはじめる会計学』
会計を易しく解説させたら日本一、の公認会計士・山田さんの大ベストセラー。
本棚の奥で眠っていたのを、今さらながら通勤バスのなかでさくっと読了。
タイトルにある
「さおだけ屋はなぜつぶれないのか」、
「スーパーの店員が弁当を完売したのに怒られたのはなぜか」、
「住宅街のフツーの高級フランス料理屋がなぜつぶれないのか」、
「あの人はなぜいつもワリカンの支払い役になるのか」。
日常のなかの思わず「あるある！」と思わされる身近な疑問を各章の冒頭で挙げ、経営・会計の視点からその謎を解き明かしていきます。そして、それぞれの問いかけが、決算書、キャッシュフロー、回転率、機会損失、といった会計の概念の説明にさりげなくつながり、それぞれの章を締めくくります。
個人的には、会計の本としては物足りませんでしたが、「専門的な分野を分かりやすく書くにはこういうふうに書けば良いのか」、という観点から感心させながら読み終えました。お見事。
